ドルコスト平均法の知られざる利点
あまり聞かないドルコスト平均法の利点を一つ書いてみます。
「下落時に買う量が増える」「ほっとけばよい」等のよく解説されてる利点には触れません
買うタイミングの責任を持たなくてよい
手っ取り早く結論から行きます。
ドルコスト平均法で買うと、買うタイミングの責任を自分以外に擦り付けることができます。
(これでピンときたらこれより下は読む必要ないです)
これは何円で買ったのだろうか?
一括で買うと「xxxx円で買った」というのが明確になってしまいます。
忘れようとしても証券会社の自分の資産一覧に書いてあります。
ところでインデックス投資をする方は次が前提でしょう。
- 「私にはタイミング投資はできない、それはアクティブ投資家の仕事だ」
- 「私には現在高いか安いか分からない、それはアクティブ投資家の仕事だ」
しかし一括で購入すると、一円レベルで今のプラスの金額、マイナスの金額が分かってしまいます。
そして、いくらほったらかしにするインデックス投資でもチャートはたまには見るでしょう。
そしてチャートを見て一喜一憂するわけです。
「ここで買ってたのか、1年前に買っておけばよかった」
「3か月遅らせれば底だった」
「1週間後に・・」
「前日に・」
インデックス投資家なら承知でしょうが、自分が相場の底で買えるなんてのはまずあり得ません。
ということは一喜一憂ではないです。喜ぶなんて場合はなく一憂百憂になる訳です。
インデックス投資のスタートは「私はタイミング投資はできない」だったはずなのに、買った後に売買タイミングについて考えてしまう事になります。
売買の日は自分で決めてますから全部自己責任です。寝る前に「1週間早く買っていればxxxx円プラスだったのに」と歯ぎしりします。
自身は投資タイミングが分からない前提てインデックス投資を始めたはずなのに、買ったタイミングを思い出して心が千々に揺れます。大地が慟哭します。
ドルコスト平均法で責任逃れ
この「一括で買った時のタイミングが自己責任問題」をドルコスト平均法はかなり回避できます。
ドルコスト平均法・要するに積み立て投資をするからには、毎月何日に積み立てするか決める必要があります(エブリデイ購入の方もいらっしゃるでしょうが、大体は月一回ですかと)
初めの数回は「3日後に始めてれば、1週間後だったら」と考えるかもしれませんが、半年も積み立てを続けたら「毎月1日に積み立てるより、毎月5日に積み立てる方がよかった」なんて考えなくなります。どうでもよくなります。そんな計算やってられません。
ですので、ある程度のタイミングの差は「もうどうしようもなかったよ。これ、積み立てる期間が少しズレたところで変わらんよ」となります。
ですので自分の責任にならない!くよくよする必要ない!
ぐっすり眠れますねー。
安心して今後ほっとけますねー。
手動でも時間を分散する
という事で、私は責任回避のために手動で買う時もある程度分割し、後日の悩みを減らすようにしています。
例えば「これを3万円買おう」と決めたら1万円ずつ3回に分割して買う訳です。
期間は自分が責任回避できる程度の期間を空けます。この期間は個人差が大きいでしょうからなんとも言えませんが、毎回1か月以上は空けた方がいいような気がします。
全部自分自身の責任回避のためです。
後日にぐっすり眠るためです。
投資の事を考える・悩む時間を減らすためです。
インデックス投資の利点に次のような「アクティブ投資より費やす時間が少なくて済む」というのがあったはずです。やるなら最大限やりましょう。
- 勉強時間が少なくて済む
- チェックする時間も少なくて済む
なんちゃってドルコスト平均法
この手動時間分散を私はなんちゃってドルコスト平均法と呼んでます。
実際に時々やってます。
「ウィズダムツリー インド株収益ファンド」を買う時にやりました。
買う金額を決めた後、3分割して3か月程度ずつ空けて買いました(ちょっと長いかもですね)
責任回避のためだけですので、厳密に3か月ずつではなくかなりアバウトです。空ける期間は買い始めの時に決めておきました。
現在の評価額は-7%程度とマイナスですが、おかげさまで心の平静を保てています。
保てています。
・・・保てているはずです。
おまけ
- 私はこんな理由でインド株を所持しています。
- インドの株の中でも「ウィズダムツリー インド株収益ファンド」を選択した理由は大体この記事と同じです(他のサイトさんです)
ちなみに。私が調べた時期もこちらの方と同様に1年以上前ですので、今はもっと良さげなインド株の商品があるかもしれません。
- ウィズダムツリー インド株収益ファンドの情報です。