日本は宗教を都合よく利用している

日本は宗教を都合よく利用している

日本の宗教は何ですか?

カンボジアで付いてくれた現地人の日本語ガイドさんにこう聞かれました
「日本は宗教は何なのですか?」

私は次のように答えました。
「特に決まってなくて、日本は宗教を都合よく利用してるのです」

・・・きっと誤解されました。
この話を書こうかと思います。

日本以外では熱心に宗教を信じている

日本以外の国では、国教が決まっている例は多いです。
例えばカンボジアでは9割以上が仏教徒です。
カンボジアの隣のタイでも9割以上が仏教徒です。
大きな道路沿いにも宗教施設が多々見つかり、そこにはいつも大勢の人がお参りしています。
お坊さんはちゃんと尊敬されています。
アメリカでは8割がキリスト教です。意識して映画を観れば、礼拝のシーンもよく見かけるようにあちこちにキリスト教の影響・キリスト教そのものが登場します。

日本以外の国では宗教を熱心に信じている場合が多いのです。(アメリカは無宗教も増えてきたらしいですが。)

比較して日本はどうか?

日本の宗教は、神道、仏教が多数という事になっています。
ただ、熱心に信仰している方の割合は少ないかと思います。
「八百万の神」という言葉も、創作物で場面を盛り上げるため、半ばジョークでなどで使われ、本気の信心で使われている例の方が少ないでしょう。
これらは他の国からの感覚ですとありえないことです。
お坊さんも、日本では「生臭坊主」「坊主丸儲け」等の揶揄する言葉が普通に通じてしまいます。お坊さんを積極的に尊敬している方は(残念ながら)少ないでしょう。
他の国の熱心な仏教信仰国では考えられないことです。
これらは日本が例外です。
まとめると次のようになります。

×:外国には熱心に宗教を信じている国もある

〇:日本だけが宗教を信じていない。宗教に熱心な国が普通である。

日本は宗教の都合のいいところだけを取っている

日本も生活に宗教が入っている例は多いのですが、ごちゃまぜでいい加減です。
例えば、正月は神社に初詣に行き、クリスマスを祝い、結婚式は教会で行い、葬式はお寺で行います。
神道、キリスト教、仏教がごちゃまぜです。
これは日本では普通の事です。これで特になんとも思われないでしょう。

殆どの日本人は宗教に対する畏敬なくイベントに参加します。日本でクリスマス祝う人の多くは「別にキリスト教徒ではない」はずです。

多くの人は、宗教の裏付けなくなんとなくこれらのイベントをこなしているかと思います。
日本は色々な宗教の都合のいいところだけを切り取って使用しているのです。
これは他の多くの国から見ると異端なのです。

別に悪くはないです。私自身も無宗教で、宗教行事に対して適当です。

宗教がないとどう思われるか

さて、日本以外の国では、多くの割合の方が筋金入りで宗教を信仰しています。海外では隣の人も向かいの人も宗教を信じてます。町中で宗教を信じてます。
ですので普通はこう考えるのです。「私は宗教を信じてる、あなたも何らかの宗教を信じてる」

なのでカンボジアのガイドさんからこんな質問がでたのでしょう。
「日本は宗教は何なのですか?」
ここで初めに戻して私の次の言葉はどのように思われるでしょうか?
「特に決まってなくて、日本は宗教を都合よく利用してるのです」

まず「宗教を信じていない」という点で「なんだこいつ、自分の核はないのか?」となります。良い悪いではなく常識がそうなのです。

続けて「都合よく利用している」で「なんと不敬な奴だ」となります。多分(笑)
もう少しまろやかに答えるべきでした。
カンボジアの現地人日本語ガイドで「シーちゃん」に当たった方は、私が撒いてきた日本への不信の回復をお願い致します。
多分、シーちゃんはまだ疑問に思ってると思います。

・・・しかし、何と答えればよいのでしょうかね?長い話になりそうです。

おわりに

海外で宗教については「何かしらを熱心に信じてるのが当たり前だ、信じない日本が異常だ」を忘れないようにしましょう!

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