バンコクでタクシーに乗る、あるいはトゥクトゥクに乗るのが面白かったので記事を書いておきます。
タクシーの乗り方
こんな感じです。
- 地面を指さしてタクシーを止める
- 行き先を告げて値段交渉する
- 乗る
- 到着する。払う。チップは?
上の順に記述します。
もちろん「2.行き先を告げて値段交渉する」が難関です。でも大丈夫です、この記事を読めばちゃんとできます。
地面を指さしてタクシーを止める
バンコクの繁華街や大通りには流しのタクシーが結構走ってます。ですので止めるのは簡単です。
日本と同様に車内の小さい電光掲示板が点いてると空車です。地面をさしてタクシーを止めましょう。日本では手を上にあげますが、タイでは下です。(ただ、私がこれを知らない時に上に上げても止まってくれました)
ちなみに、時々止まりません(笑)
理由は知りません。気にしてもいけません。
バンコクのタクシーはそういうものです(笑)
行き先を告げて値段交渉する
はい最難関です。
少々相場より高くても良い・さっさと乗せろという安全パターンから書きます。最安値で乗る方法は後で書きます。
ちなみに高くても良いという事は、要するに相場よりも高い・ぼられてる、という事を意味します。しかし、ぼられても円換算で数百円程度ですので、こちらがお勧めになります。
手順は次の通りです
- 行き先を告げる、結構断られる(笑)
- 値段交渉する、ニヤニヤ笑いされる(笑)
バンコクのタクシーは乗る前に値段を決めます。
値段を決めないで出発すると支払い時にトラブルになるそうですので、絶対に先に値段を決めましょう。
行き先を告げる、結構断られる(笑)
まず、会話するために助手席の窓を下げてもらいましょう。ジェスチャーで通じます。指を助手席の窓の上方に向け、スーッと下に下げれば通じます。たまに下げないタクシーがいますが、乗らない方が良いでしょう。
窓が開いたら行き先を告げます。これが通じない場合が結構あります。バンコク地元での発音と英語読み発音が違うからでしょう。日本語読みをしたらますます通じません。でも、口で通じれば話が早いですので数回くらいは口頭で地名を告げて良いと思います。
口頭で通じなかったら紙の地図や、スマホの地図で場所を示してみましょう。運ちゃんは全員スマホを扱えます。これをするために、タクシーを止める前に紙の地図やスマホの地図を用意しておくとよいです。
行き先が通じると、その時点で結構断られます(笑)
私は5台連続で断られた事がありました。
バンコクではそういうものです。気にしてはいけません。
断る理由は「そっちは行きたくない」「自宅と反対方面だ」「渋滞が嫌だ」等のこちらには全然関係ない理由だそうです(笑)
お前ら仕事しろよ(笑)
とにかく、行先を言っただけで断られる事があると心構えしておきましょう。
値段交渉する
行ってくれるとなったらこちらから「How much?」として値段交渉開始です。
すると運転手が値段を言ってきますがこの値段はまず間違いなく相場の倍以上です(笑)
こちらから適当に半額付近の金額を言ってみましょう。まず間違いなく運ちゃんは金額を少し下げてきます。
運転手はニヤニヤ笑いながら、なんだかんだと早口で理由を言いながら、首を横に振ったり肩をすくめたりしながら交渉してきます。タイは「微笑みの国」と呼ばれますが、この時のタクシーの運ちゃんは「ニヤニヤ笑いの国」に住んでます。
運ちゃんのまくしたてる理由を丁寧に聞く必要はなく金額だけ聞き取ればよいです。運ちゃんの言い分をしっかり聞いて反論する必要はありません。相手は百戦錬磨の金額交渉マンで、こちらはよちよち歩きの超初心者です。口論でかなう訳がありません。
ですので相手の金額だけ聞き取ったら、こちらも最初より少し金額あげて言ってみましょう。本当に数字だけで大丈夫です。
私は大体100バーツ刻みで上げてました。気合が入ってる時は50バーツ刻みで金額を上げてました。
交渉に臆してはいけません。運ちゃんが「止まった」「行先にウンと言った」「金額を提示してきた」と言う事は、運ちゃんはこちらを乗せる気満々です。交渉は金を出す方が優位です。堂々と自信をもってこちらから金額を言いましょう。どうせこちらからの金額も適当でいいのです。
まとめると金額交渉は次の繰り返しです
- 運ちゃんの提示金額を聞く。早口で言ってくる理由も聞いてもいいが聞き流す。
- こっちから金額を再提示する。前回より100バーツや50バーツ上げてみる。
これを数回繰り返して金額にこちらがOKを出したら乗り込んで出発です。私は気が向くと交渉を3周くらい、面倒くさい時は1,2周程度で金額を決めました。
ちなみに50バーツ下げたところで円で150円安くなる程度です。ですのであまり真剣に交渉してもしょうがないかなぁと思います。
ただ運ちゃんの初回の提示金額は、後から相場を知ると気分が悪くなる金額です。ですので、気分の問題で(笑)せめて一回は値下げ交渉をしてみましょう。交渉に乗らない運転手はいないです。まず間違いなく下がります。
「タクシーの値段交渉は運ちゃんの巧みな言い訳を聞くゲームだ、あるいは運ちゃんの身振りや表情の変化を鑑賞するゲームだ」と楽しみましょう。
具体的な金額は?
私はどんなに長い距離でも200バーツまで下がれば大満足してました(ほとんどはこれより上で決めてました)
ちなみに200バーツでも相場の倍以上です(笑)
ですが、交渉で200バーツより下げるのは労力が見合わないように感じました。
乗る
これでやっと日本で知る普通のタクシーになります。
到着する。払う。チップは?
到着したら乗る前に決めた金額を支払います。
交渉で金額を決めた場合、チップは不要です。
なぜなら交渉で決めた金額は必ず相場以上です。交渉で決めた金額には既にチップが入ってます(笑)
気になる相場は?
ここで気になるのがタクシーの相場です。最安値の一例を挙げてみますと、スワンナブーム空港からバンコク市内中心部まで300バーツ程度、1000円程度です
ちょっと線を書き足してみます。
結構遠い空港まででも300バーツです。ですのでバンコク市内の移動ならば200バーツ以内に収まらないとおかしいです。
ところが運ちゃんは2駅程度のちょっとした移動でも平気で「うーん、500バーツだな」等と言ってきます。
2駅ってずいぶん短いですよ。上の図の赤い円では、端から端まで15駅もあります。仮にタクシーではなく電車を使えば、2駅は30バーツ以内です。
ね、値切りたくなったでしょ?
運ちゃんの言い値は上下する
運ちゃんの言ってくる価格は色々上がります。こんな理由で上がっているのを言い値通りに払うのはアホらしいです。
- 夜遅くなると運ちゃんの切り出す価格が高くなります。
- 雨が降ると高くなります「お前らほれ、タクシーに乗りたいだろ?」という事でしょう
- 観光名所の前で待機しているタクシーも高いです。彼らはぼる気満々で、交渉も厳しくなります。捕まえられれば流しのタクシーを捕まえた方が安いです。
最安値でタクシーに乗る方法
ここまで交渉で金額を決めてきましたが、もっと安くタクシーに乗る方法があります。
最安値でタクシーに乗る方法は簡単です。
タクシーメーターを使ってもらえば良いです。
なんとメーターがあったんですねー(笑)
確かにタクシーの屋根には「TAXI METER」と書いてあります。
さて、交渉ではなくメーターを使ってもらう方法を続けて書きます。
タクシーでメーターを使ってもらう方法
値段交渉の時に「Meter ok?」と言ってみましょう。
これだけです。
これで、バンコク市内の移動ならば大体100バーツ(300円程度)以内でしょう。
ただし「Meter ok?」を言うと運ちゃんに断られる回数が増えます(笑)
ですので急いでる時は高いの承知で交渉で乗ってしまった方が良いでしょう。
メーターの場合はおつりの端数をチップにする
メーターで乗った時は紙幣で払い、1バーツ単位の端数のおつりをチップにするのが通例となってます。
運ちゃんの多くが「端数はよこせ」とまで言わずとも、あからさまにあの手この手を出してきます。そんな訳ないだろと突っ込みたくなる「今、おつりの硬貨が全く無いんだよ」等を、運ちゃんは平気で言ってきます(笑)
という事で、数バーツで苦労するのも面倒ですからおつりの端数はチップにするのが良いでしょう。ただ、あまりでかい札を丸々おつり無しにするときついので、事前に細かいバーツは用意しておきましょう。
(タクシーに限らずバンコクでは細かいバーツ、特に最低額の20バーツ札は常備した方が良いです)
ちなみに「おつりは要らない」と言ってタクシーを降りると、金持ちになった気分が味わえて気持ちがいいです!
最大でも9バーツ、30円程度で金持ち気分です。お得!
トゥクトゥクはどうだろうか?
トゥクトゥクの乗り方もタクシーと同様です。
- 地面を指さして止める、あるいは道端のトゥクトゥクに声をかける
- 行き先を告げて値段交渉する
- 乗る
- 到着する。払う。チップは要らない。
トゥクトゥクにはタクシーと比較して次の特徴があります。
- 暑い:空調ないですからね
- メーターがない:全部交渉になります
- 渋滞もしっかりハマる:さほどタクシーと変わらないです
- 遅い
- それでいて料金もタクシーと変わらない
はい。トゥクトゥクに利点はないです。タクシーの方が良いと思います(笑)
わざわざタクシーを避けてトゥクトゥクを選ぶ理由はないと思います。
次も気にした方がよいです
- 事故が多い、事故るとタクシーより危険
私自身は見てませんが雨の日はよくトゥクトゥクが横転しているそうです。タクシーと違い人間がむき出しですので事故ると痛いです。それにバンコクを走ってる車は運転が荒いです。ですのでトゥクトゥクでの長距離の移動や大通りを長く走る移動はできるだけ避けた方が良いでしょう。短い距離、歩いても行けちゃう程度の距離等に留めた方が良いでしょう。例えば、隣の駅のショッピングセンターからホテルまで等です。
・・・けなすだけなのも心苦しいので利点も考えてみます。
- 観光客の居る所には沢山居るのですぐ捕まる
- さすがにタクシーより小回りが利く:狭い裏道は得意です
- 異国気分が味わえる
私がトゥクトゥクを選ぶ理由を一つだけ選ぶと最後の「気分」ですねー。
トゥクトゥクは目の前の運転手が見えます、視界は360度の事が多いです、少しばかり高い所から周りを見下ろせます。これらにより人力車に乗せてもらっているような、自分がちびっと高貴な人になった気分を味わえます。
うん。せっかく来たバンコクです。かの有名なトゥクトゥクに一回くらいは乗ってみたいですね!
一回でいいと思います・・・